龍野コルク工業㈱の
機能性クッション
発泡ビーズが快適な姿勢をサポート
医療用具への応用も進む

同社は1951年、アベマキの樹皮を使った炭化コルクの製造で創業。天候によって仕入れ量が変動する樹皮の代として、56年にドイツから発泡スチロールの原料を輸入し、国内で初めて量産化に成功しました。緩衝材や断熱材など産業、生活を陰で支える製品を手がける中、片岡孝次社長が就任した2001年、健康をテーマに初のエンドユーザー向け商品の開発に着手します。「発泡スチロールの特性を生かし、医療や介護に役立つ商品づくりを目指しました」と総務経理グループ長の淡谷政稔さん。
福祉用具に精通した大学教授の監修の下、翌02年に完成したのが、ビーズ状の発泡スチロールを詰めた星形クッションの「CuCu(キュッキュッ)」です。椅子の背もたれに置いて、両端をキュッキュッと引っ張ると腰にぴたっとフィットします。
「背もたれと体のすき間をなくすことで、腰の負担が軽減され、正しい姿勢を保持できます」
CuCuで培った負担軽減と体位保持の機能は、医療分野にも広がっています。ギプス等に応用され、さらに大学病院との連携でMRI用の固定具の開発が進行中。発泡ビーズに磁場のゆがみを抑える特殊加工を施すことで、高精度画像の撮影に貢献するとの期待が集まっています。
