中古車・部品輸出
「まずはやってみる」の精神で自動車部品卸から事業を拡大
同社はマレーシアをはじめとする5つの国と地域に中古車を輸出しています。ユニークなのが、部品卸も手がけていること。「メンテナンスを伴う中古車には部品の手配が付きもの。現地の輸入業者にとって、部品もすぐに入手で
きる当社と取引するメリットは大きい」と平岡琢磨社長。
平岡社長の祖父が自動車部品卸で創業したのは1945年のこと。その後、父の代に商社を介した間接輸出を手がけるようになりました。2002年に入社した平岡社長がまず始めたのがネットオークションを活用した販売で、1年で年商1億円にまで事業を伸ばしました。
自社で部品を直接輸出する事業に挑むため20カ国を回り、現地パートナーと良好な関係を構築できたマレーシア向けの輸出がスタートしたのは10年前のこと。現地では中古日本車の人気が高く、パートナーからの要請に応じ中古
自動車輸出事業にも乗り出しました。
平岡社長のモットーは「まずはやってみる」。中古車輸出では2度の失敗を経験し、3度目の正直で道が開けました。現在はEV関連部品の扱いを増やすべく、その入り口として整備工場のM&Aを検討しているそう。明確な成長ビジョ
ンを描きながら、チャレンジを続けます。