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2023年4月号

塩屋商店会

神戸市垂水区塩屋町3-6-15

https://nice-shioya.jp

塩屋駅の山側は細い路地が入り組んでいます

がんばる商店街

懐かしい街並みに引かれ
若手出店者が続々

【左】「もじひろいさんぽ」を楽しむ子ど もたち
【右】 商店会の情報を発信する「塩屋タイムス」は2021年に創刊し、これまで4号 を発行
【下】 演奏者と観客が一緒になってそぞろ歩く「しおや歩き回り音楽会」

神戸市内の中でも、垂水区塩屋はひときわ海と山との距離が近いエリアです。昭和初期には高台に英国人住宅街が整備され、「ジェームス山」という地名に名残をとどめています。その後も都市開発の手が伸びなかったため、山を縫うように家々が立つ古い街並みが今も残されています。塩屋商店会に加盟する73店も住宅街に溶け込むように広いエリアに点在。商店会が中心となって七夕
やクリスマスなど、さまざまな地域行事を開催しています。また、デザイナーやイラストレーターなど塩屋在住のクリエイターも多く、2021年から発行している情報誌「塩屋タイムス」は“地産地消”で制作しています。
塩屋のランドマークでもある旧グッゲンハイム邸で開いていたマーケット「塩屋市」はコロナ禍を経て、今年は実験的に塩屋のまち全体をマーケットに見立て、各店を巡ってもらう方法を取ります。各店先に貼った文字を組み合わせて文章を作る「もじひろいさんぽ」を併催し、まちを回遊してもらう仕掛けにも余念がありません。
垂水や須磨などの隣接地と比べ家賃が安い塩屋。「大きな商売はできないけれど細く長く、自分のライフスタイルを大切にしながら暮らしていきたいという子育て世代の出店が多い」と堀田寛晶理事長は話します。ピザアキラッチやシオヤチョコレート、Ryu Cafeなど近年オープンした店と、昭和にタイムスリップしたかのような雰囲気を目当てに塩屋を訪れる人が増えており、そうした人気店の存在が新たな若い出店者を呼び込んでいるそうです。「まずは商売を試してみるという使い方ができるのも塩屋」と堀田理事長。商店会では塩屋駅北側にある事務局の1、2階のスペースを実験店舗として貸し出すなど、塩屋に出店する人をサポートする工夫を凝らしています。

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