空調設備工事
少数精鋭で事業をけん引
新規採用にはYouTubeを活用
同社は空調設備の現場監督業務を担う管工事施工管理技士を4人擁し、主に病院や工場の空調設備工事を手がけています。水道工事で創業した同社が軸足を空調設備工事に移した当初は、大手空調工事業者の下請けに甘んじていました
が、管工事施工管理技士の資格取得者を育て、施主からの直接受注を増やしていきました。現在、その数は全工事量の約半分に上ります。「採用した社員は半年かけて研修し、上司と共に現場を経験しながら技術を覚えてもらいます」と隅川英之社長。また、現場監督業務から施工までを一貫して担うことで、工費を抑えられることも同社の大きな強みです。
3年前からはYouTubeで空調設備工事に関する動画を発信しています。「どんな工事をするのか事前に理解してもらっていれば採用ミスマッチが防げる」との狙いで始めましたが、再生回数が200万を超えるコンテンツもあるなど好評です。昨年入社した23歳の社員も動画に引かれたことがきっかけだったそう。「興味を持って入ってくるだけに吸収も早いですね」と隅川社長。社員自らの創意工夫でメンテナンス時に必要な点検口を開けるための墨出し器具を同業者からの要望を受け商品化するなど、意欲的な社員の存在が同社の事業を引っ張っています。