航空写真測量
航空写真から地形図データを作成
近年は無人点検機の開発も
同社はセスナ機等から撮影した航空写真を基に高精度な広域地形図データを作成する技術を持っています。かつて地形図データの作成には1ライセンス500万円も1,000万円もするシステムを購入する必要がありましたが、同社は
CADを使って写真を地図に落とし込む図化システム、レーザーで地表図を作るフィルタリングシステムなどを開発「コストを抑えるとともに、現地調査の情報などと組み合わせ、より精度の高い地形図データの提供を可能にしてきました」と藤井達司社長。その強みを生かし、自治体の道路台帳や都市計画図に数多く採用されています。
また、2013年からは自治体の公共測量で先駆的にドローンの活用に取り組んできました。こうして培った測量やシステム、移動の技術を総合的に組み合わせ、近年力を入れているのが無人点検機の開発です。例えば、製鉄所のコーク
ス炉向けには、防じん機能を持たせたドローンにカメラやレーザーを搭載してデータを取得し、AI解析により老朽化した箇所を特定します。20年にはドローンスクールを買収したほか、今年4月にはベトナムに技術拠点を開設するな
ど事業と人材の拡充にも注力。「今後は生態調査などにもドローンの活用範囲を広げていきたい」と展望します。