顧客対応力
「頼まれ事は断らない」をモットーに
漬物から冷凍食品まで幅広く取り扱う
川端充社長は大阪市中央卸売市場にある漬物卸会社で15年間勤めた後、2007年、33歳の時に漬物卸業の同社を立ち上げました。売り上げの3割をキムチが占め、大手飲食チェーン、居酒屋をはじめとする外食事業者に卸しています。
「キムチは単品だけでなくチャーハンや鍋など、漬物の中でも使いやすい食材です」と川端社長。15年には仕入れ先だった大阪・鶴橋のキムチ製造会社を買収し、自社製造を開始。自社トラックで関東から新鮮な野菜を仕入れ、オリジナルのタレを使用し、添加物を極力避けるなどのこだわりで、他社製品に比べ価格は1.5倍以上するにもかかわらず顧客の支持を集めています。
「お客さんからの頼まれ事は断らない」をモットーとする同社。近年は「脱キムチ・漬物」を掲げて、取り扱い依頼のある冷凍食品やフルーツ等にも幅を広げ、20年には沖縄県宜野湾市に工場を開設しました。今後は量販店にも販路を広げようと神戸東部卸売市場内に保有するスペースを倉庫として活用する計画です。また、ドライバー不足が懸念される「物流の2024年問題」を見越してトラックを増やし、自社配送体制の充実を図っています。「かゆい所に手が届くサービスで事業を成長させていきたい」と話します。