同社の事業の95％は工場営繕の監督業です。工場営繕とは、電球の取り換えから屋根や外壁の改修、植栽の管理まで多岐にわたります。元々2001年に神田智博社長が土木工
事業から始めましたが、取引先の要請に応じるうちに工場営繕の仕事が増え、非鉄、食品、化学品メーカーへと取引先も広がりました。あらゆる業種に対応できるよう21の建設業許可を取得。「食品工場の作業では臭いを残してはならない、化学品工場の工事では火を使ってはならないなど業種ごとのノウハウがたまっていきました」と神田社長。
　コロナ禍で受注が急減したため、新規開拓を強化したところ、「神田組さんのような会社を探していました」と喜ばれることが多かったとのこと。「どこに頼んでいいか分からず、社員の力で何とかしのいでいた企業が多くありました」と新規開拓担当の朝山貴弘さん。その結果、2年で取引先が30社加わり、合計で60社近くまで増えました。
　事業拡大を見据え、採用も強化し、社員には資格取得を促しています。また、「期待を超える」という神田社長の思いを浸透させるべく、デザイン経営の手法を導入。そのためのキーワードを洗い出し、それに基づいた目標、行動計画を立て、さらなる飛躍を目指しています。