菓子用貼箱
オリジナルデザインの箱を
少量からでもオーダー可能に
1953年の創業以来、神戸の洋菓子メーカー向けに貼箱を製造してきました。貼箱とは、紙箱にデザインを施した薄手の紙を貼り付けた化粧箱のこと。ユーザーから内容物、箱の素材、形状についてヒアリングし、必要であればデザインも引き受け、一貫して製造を請け負っています。「リボンや包装紙、シールなども扱い、シュークリームやチーズケーキの専用箱も用意しています。お客様からのあれもしたい、これもしたいを形にしてきました」と橋本洋介社長。
近年人気を集めているのが、小ロットでのオーダーサービスです。店名入りのオリジナルデザインの貼箱は30箱から、規格品の缶に印刷を施すクッキー缶は150個からオーダーを受け付けており、個人店のニーズにも応えています。近いうちにオーダーから決済までをオンライン上で完結させるシステムも導入する予定で、「社内的には決済の確認にかかる手間が減り、決済確認と同時に製造に入るのでお客様には短納期で提供できます」と効果を説きます。
今年から箱の素材に、廃棄野菜や米を混ぜた再生紙を選べるようにしたほか、将来的には間伐材や放置竹林の竹を使った再生紙も加える予定で、「事業を通じて循環型経済に貢献していきたい」と意欲を見せます。