水産加工品
健康や環境に配慮した
時代のニーズに応える商品を開発
戦後間もない1946年に干しするめ等を扱う海産物商として産声を上げた同社。61年には水産加工品の製造に乗り出し、ソフトさきいかや鮭フレークなどでヒット商品を送り出しました。現在はそれらの事業のほか、和食が浸透しつつある海外に向けて鮮魚の輸出も手がけています。
世界全体の人口増加に加え、健康志向も相まって水産物の需要は飛躍的に伸びています。「グローバルに事業を展開する当社にとってビジネスチャンスが広がる一方で、原料価格の高騰という課題にも直面しています」と総務広報部広報担当の田代吉美さん。
特に、主力商品の「ほぐし鮭」シリーズに使う輸入サケ・マスの平均卸売価格は、2022年に入って40%近く上がりました。そこで23年4月、大豆たんぱくの配合比率を増やすことで価格を大幅に抑えた新商品を発売。味付けに瀬戸内産イワシの煮干しだしを使うとともに大豆臭を感じさせない技術的な工夫が功を奏し、ヒット商品に育っています。「函館、八戸、呉の工場ごとに技術開発部門を持つ強みを生かし、健康や環境に配慮した商品を開発していきたい」と田代さん。これからも消費者に喜ばれる商品づくりを進めます。