産業機械の据え付け
正確性と提案力で
「人と機械の未来を『つなぐ』
同社は1969年に重量物の運送事業で創業。90年の完成当時は世界最大といわれた大阪・海遊館の水槽に使うアクリルガラスを運んだ実績もあります。85年ごろから機械の据え付け工事に進出し、事業の柱へと育っていきます。産業機械はわずかなずれが不具合の原因になるため、クレーンの操作や配置時の微調整により水平、垂直方向に0.3〜0.5mm以下の誤差精度を実現しています。「何よりの強みは、あらゆる機械について、どの機材を使ってどのように据え付けるか、最適な方法を提案できることです」と森田優子社長。
父親の急逝により2010年に経営を引き継いでからは、産業機械を専門に扱う倉庫業へ進出するなど事業を広げてきました。「優れた機械も、据え付ける専門家がいなければ日本の製造業は成り立たない」との思いから、人材採用に注力。教育制度を整え、働き方改革も進めてきました。その結果、社員35人のうち20代が7人にまで増え、5年後の定着率も9割を超えています。
年初にはホームページを刷新し、業務内容をより分かりやすく発信していこうとしています。「経営理念である「人と機械の未来を『つなぐ』」を胸に、全社員が誇りを持てる会社にしたい」と力強く語ります。