ロボット導入事業
工程の一部をロボットに
ものづくり企業の人手不足をカバー

人手不足に悩む製造業を支援するため、同社は2024年4月にロボット導入事業を開始。依頼者の生産現場を実際に確認した上で、一部工程の自動化を提案しています。「どの工程をロボットに置き換えれば、最も利益につながるかを第一に考えます」と髙木祐社長は話します。
部品メーカーで20年近く、主に化学プラントのエンジニアリングに従事してきた髙木社長は2015年、汚染物質を除去する吸着素材に出合ったことをきっかけに独立。原子力発電所向けの吸着フィルターの製造を始めました。ロボット導入事業に着手した背景には自社の成功体験があります。フィルターの断裁や成形をAI搭載のロボットアームと自社製の自動機に切り替えたところ、装置は7人分の働きをこなし、年間700万円のコストカットを実現しました。
同社が信頼される理由の一つが、自社工場で工程の試作・実証を無償で行っている点です。例えば、検品の自動化を依頼されると、AIに製品の検査ポイントを学習させ、ロボットを最適に配置した“現場”をつくり、依頼者に見てもらいます。「ロボットは高額なので、お客さまの不安を取り除くことが大切です」と髙木社長。現役世代が減っていく中、同社へのニーズはますます高まります。