明日へ飛躍する企業をサポートJUMP

検索オープン閉じる

HOME > 元気企業訪問 > ㈱グリーンウッドファクトリー

2025年11月号

㈱グリーンウッドファクトリー

丹波篠山市北266-1

TEL.079-555-6163

設立年/2023年10月

事業内容/ジャム・スプレッド類の製造・販売

取締役兼工場長/藤本有作

https://greenwood.co.jp

ひょうご・神戸投資 サポートセンターを活用して

  • ●速やかに用地情報を得られた
  • ●県や市の支援制度を教わった
  • ●補助金等の申請がスムーズにできた

この事業について

親会社のジャム製造部門を吸収し丹波篠山市に広大な新工場が稼働

㈱グリーンウッドファクトリー

取締役兼工場長藤本有作
6本のラインで約150アイテムを生産しています

インター近くの農工団地に立地

 同社は2023年10月、前身の兵庫興農㈱が親会社である加藤産業㈱のジャム・スプレッド製造事業を吸収分割により承継し、社名を「㈱グリーンウッドファクトリー」に変更。翌月には加藤産業の上郡工場と兵庫興農の神戸工場を集約し、丹波篠山市内の3万8,700㎡の広大な用地に建物面積1万㎡、延べ床面積1万6,000㎡を誇る新工場が稼働しました。
 「当社発足のきっかけとなったのは、2018年に持ち上がった上郡工場と神戸工場の移転統合構想です。両工場とも築50年を超え、老朽化が進んでいました」と工場長を兼務する藤本有作取締役は話します。上郡工場の製造責任者だった藤本取締役は新工場プロジェクトの一員となり同年10月、ひょうご・神戸投資サポートセンターに県内の産業用地について問い合わせました。「2万㎡程の面積があり、インターチェンジに近いことを条件に探し
てもらいました」
 早速紹介された約10の候補地から選んだ「篠山中央地区」は、丹波篠山市が農地を転用して他産業の振興を図る“農工団地”でした。用地買収、農地転用や開発許可等の手続きを進める一方、サポートセンターのアドバイスを受けながら県や市の企業立地に関する支援制度に申請しました。「設備投資への補助金、不動産取得税や法人税の軽減制度など、全く知らなかった情報を教えてもらいました」と振り返ります。補助金を活用して、最新の設備やシステムを導入。旧工場と比較して大幅な省人化・省力化を実現しました。

パレットを運ぶ無人搬送機

生産量は旧工場の最大1.5倍に

新工場は6本の生産ラインを備え、1日当たりの生産量は上郡工場と神戸工場の合計の最大1.5倍まで増えました。屋上には太陽光パネルを敷き詰め、使用電力の25~30%を賄っています。また、地域貢献活動の一環として、生産ラインに沿って見学用通路を確保し、敷地内に体験工房も設置。新鮮なイチゴやブルーベリーでジャム作りができるとあって、早くもリピーターが付くほど人気を集めています。「ゆくゆくはジャム作り体験用のイチゴを栽培するビニールハウスの建設を考えています。また、地元産の黒豆や栗を使った製品の開発にも取り組みたいですね」と藤本取締役は意気込みます。
 操業直後はオペレーションの不具合もありましたが業員の連帯感を高めることと話します。「上郡工場、神戸工場の出身者に加え、現地採用した人、外国人とバックグラウンドが異なる者同士がベクトルを合わせ、快適に働ける環境を整えていきたい」と気を引き締めます。

敷地は余裕があり、将来的に増築も視野に入れています