再研磨技術
1000分の1mm単位の加工技術で
切削工具の寿命を延ばす

工作機器卸の㈱髙木商会の関連企業として1999年に創業した同社は、ドリルやエンドミルといった超硬合金製の切削工具の再研磨を手がけています。「径が大きいオーダーメード工具の新品は高額なので、コストダウンを図りたいお客さまに喜ばれています」と髙木隆介社長。
工作機械に取り付けて使用する切削工具は、その切れ味の良しあしが母材の加工精度を左右します。同社が選ばれる理由は、最先端の設備をそろえ短納期に対応できることと、職人の技術力の高さにあります。「工具によっては手作業で1000分の1mm単位の精度まで求められます」
2010年に導入した再研磨管理システムも、顧客からの信頼を高める要因に。預かった工具に再研磨した回数をレーザーで刻印することで、工具の寿命を把握できるようになりました。「納品の際に『再研磨は今回で最後です』と伝えれば、お客さまは新品の発注に取りかかり、再研磨した工具が駄目になる頃には出来上がっているので作業が途切れません」とメリットを話します。
2017年からはオーダーメード工具の製作も開始。「受注から製作、再研磨というサイクルを構築することで、お客さまと長いお付き合いができれば」と将来を展望します。
