丁寧なカウンセリングと特許技術で
月100人が予約をする人気店に
レディアリス アイラッシュアンドネイル
特許技術でまつげパーマが長持ち
崔真由美代表が経営する同店は、まつげエクステンションとネイルのサロン。阪神電鉄鳴尾・武庫川女子大
前駅から程近い商店街「甲子園けやき散歩道」に面するビルの3階にあります。
ドアを開けると、白とピンクを基調にした落ち着いた空間が広がっています。提供している施術の中でも、まつげパーマは関西では10店ほどしか扱っていない特許技術を用いた技法を取り入れています。「お客さまのオンリーワンになる」との思いで、まつげ一本一本を丁寧に仕上げていく崔代表の技術も相まって、「通常のまつげパーマの1.5倍は長持ちする」と評判を呼んでいます。
東京でCM映像のヘアメイクをしていた崔代表が尼崎市に引っ越してきたのは2年前のこと。当初は独立する
つもりはなくサロンで働くことを考えていましたが、当時小学生だった2人の子育てのことを考え、時間を自由
に使える起業の道を選びました。開業資金の負担を少しでも減らそうと助成金を探していたところ、ひょうご産業活性化センターの「商店街の空き店舗等活用助成金*」を見つけました。 *当時の名称
2店目の出店で商店街に恩返し
助成金を受ける条件の一つに、商店街団体に加盟していることがあります。気に入った物件が甲子園けやき
散歩道にあったことからすぐに加盟を申請したところ、「温かく迎えてくれました」と崔代表。申請に必要な事業計画書の書き方については、西宮商工会議所や活性化センターの担当者が親身になって教えてくれたそうです。
「書いていくプロセスを通して、どのようなビジョンで接客をしたいのか明確に言語化したことで、やるべきことが見えてきました」と言います。その経験を基に日本政策金融公庫に融資を申請した時も「スムーズに書類を書くことができ、融資を受けられました」と副次的な効果を喜びます。経営についても初めての経験だっただけに、西宮商工会議所主催の起業塾に参加。「売り上げや資金繰りの大切さを学びました」と振り返ります。
子育て世代の女性が子どもを保育園や幼稚園に送り届けた後の時間をむだなく使えるよう開店を9時30分に
したほか、日本化粧品検定1級の資格を生かして施術前のカウンセリングを丁寧に行うことなどが功を奏し、10代から80代まで、リピーターを中心に月に100人の予約が集まる人気店に育ちました。秋には同じ商店街に2店目の出店を予定しており、技術者を養成する計画も温めています。「店を増やすことで商店街のにぎわいづくりにも貢献したい」と温かく受け入れてくれた商店街への恩返しを誓います。