㈱山崎製作所の
粉末冶金製品
熟練の技術とユニット納品で
取引先の厚い信頼を集める

同社は1941年の創業以来培ってきた粉末冶金の技術を駆使し、主にATMや自動券売機の紙幣搬送装置に使われるギア等の部品を製造しています。「現在の主力製品を手がけるようになって50年近くたちます」と山崎高秀社長。
粉末冶金とは、鉄や銅の粉末を成形し焼結して金属製品を造る方法で、同社は切削加工や軸受けの含油処理といった最終工程を担います。「紙幣搬送装置の部品は寸分の狂いも許されないため、切削機でマイクロレベルの調整をします」。一方、含油処理は軸受けの内側に潤滑油を浸透さ
せるもので、軸の回転運動による摩擦熱で油がにじみ出ます。「粉末冶金は焼成の際に無数の気孔ができるので、毛細管現象を利用して油をしみ込ませます」と話します。
部品を組み合わせてユニットを作ることができるのも、同社が重宝される理由の一つです。例えば、取引先に代わって協力会社に樹脂製ローラーを発注し、金属製の軸に通して納品するなど、取引先の手間を請け負っています。
「組み立てを始めたのは先代の意向です。取引先との関係を強固にするための付加価値として考えたのでしょう」
目下の課題は繁閑の波を減らすこと。「搬送装置を使う産業ロボット業界に売り込みたい」と意気込みます。
